投資の世界で長年生き残っている人は、1割程度だと言われています。

その1割の人々は、どんな人たちなのでしょう。

特殊な能力を身につけた人々なのでしょうか?

 

とにかく才能に恵まれている?

金融工学の権威?

生まれたときからの資産家?

運が良いだけ?

ただの変わり者なのか?

 

その前に、9割の投資家が生き残れない理由を考えましょう。

 

9割の投資家が生き残れない理由

世界の平均株価は長期的にざっくり見ると、上昇しています。

 

世界の長期的な株価の動きを見てみましょう。

 

下のチャートは 月足 です。

 

◇アメリカ

 

◇オーストラリア

 

◇ブラジル

 

◇フランス

 

◇上海

 

◇台湾

◇ロシア

 

◇日本

 

ロシア、 そして 日本株 の値動きが残念な感じですねぇ。

 

 

しかし、世界の平均株価は概ね上昇しているのですから、確率的に過半数の人が儲かっていて当然ですよね。

 

 

平均株価が上昇しているって事は、

世界中の株をランダムに買って、ランダムに売る。

 

これを繰り返していれば資産が勝手に増えてしまう状況なのです。
(あくまでも,単純にまるめて計算した仮定ですが。)

 

それなのに、9割の投資家が生き残れない?

おかしいと思いませんか?

 

わざと損をするように、売買しているとしか思えません。

 

9割の投資家が生き残れない理由は、

 

「損をしたくないと思っているから」です。

 

なぬっ?

誰だって、資産を増やそうとして投資をしているのだからそんな訳ないだろう!

 

そう思いますよね?

 

じつは、 「損をしたくない」 これがやっかいなんです。

想像してください。

 

ケース1

あなたは株価が上昇すると思い A株を買いました。

予想が的中して株価が上昇し10万円の利益が出ています。

まだまだ、上昇すると予想していますが、一時的に株価が下がり利益が5万円になりました。

 

もう少し待てば、株価は回復すると予想していますが、株に絶対はありません。

せっかく得た利益(10万円から下がって5万円)が無くなってしまうか不安です。

 

「利益が出ているうちに、利益を確定してしまおう」

今回の投資では 5万円の利益が確定されました。

 

その後、予想通り株価は上昇を続けています。

 

 

ケース2

あなたは株価が上昇すると思い A株を買いました。

予想に反して株価が下落し5万円の損失が出ています。

まだまだ、上昇すると予想していますが、さらに株価が下がり損失が10万円になりました。

 

もう少し待てば、株価は回復すると予想していますが、株に絶対はありません。

 

損失が広がってしまうか不安です。

 

「株価は上昇するはずだから、もう少し待とう」

その後、予想に反して株価は下落を続けています。

 

とうとう、買うときに参考にしていた、インジケーターも下落を示しています。

しかし、他のインジケーターは上昇を示しています。

「株価は上昇するはずだから、もう少し待とう」

しかし、株価の下落は止まりません。

 

いよいよガマンしきれなくなり、損失を確定しました。

今回の投資では 20万円の損失が確定されました。

 

 

この2つのケースは、よくある話です。

 

株価は上昇、下降を繰り返しながら上昇するものです。

 

損をしたくない。

 

確保した利益が減るのは許せない。

 

損失を確定するなんて許せない。

 

 

そんな思いが、「利益は少なく損失は大きく」この状況を生んでいます。

 

 

 

特に ケース2 に注意が必要です。

 

損をしたくない。 損を認めたくない。

この気持ちが、思考をゆがめます

 

周りから、株価上昇につながる情報ばかりを無意識に集めだします。

ネガティブ情報は過小評価するでしょう。

 

さらに損失が拡大すると、神様に祈りだしたりして。。。

さらに、さらに損失が拡大すると、疲れてしまってもう株価は見なくなります。

 

このようにして、いつの間にやら「長期投資・長期ホールド」に投資戦略が変わり塩漬け株が増えてゆく

 

損をしたくない。 その思いが、投資戦略を変え「今は損失が出ているけど、長期保有戦略なんだから大丈夫!」と、自分を納得させるのです。

 

 

この投資家心理については、別の機会に詳しく紹介したいと思います。

 

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生き残っている投資家の習慣とは。

 

そろそろ、本題に入りましょう。

株式投資やFXにかかわらず、継続して利益を得ているている投資家は「現金のニオイを知っている」そうです。

 

「現金のニオイを嗅ぎつける」

 

あまり良い意味で使われない表現ですね。

 

要するに、現金を手にして、現金の重さ、ニオイ、手触り を感じているか

 

この経験を定期的に行っているか。

これが、1割と9割を分ける違いの一つのようです。

 

本当でしょうか?

私はこれまで何度もこのような話を聞いてきました。

 

真偽のほどは分かりません。

 

ただし、この話を聞く前から、私は実践していました。

 

投資を始めた当初から、現金を手にする機会を多く設けるようにしていたのです。

一番最初に口座を開いた証券会社に入金したのも、現金でした。

 

今では考えられないかも知れませんが、20年前の話です。

 

その後も、口座振り替えなどがあると、現金を手にするチャンスをあえて作ります。

つい先日も銀行間の振り替えを現金で行いました。

 

今のご時世で、現金を引き出す人もあまりいないせいか、すごく待たされるので窓口で現金を受け取る際には、時間に余裕があるときをオススメします。

 

その日は小さめのバックしか持っていなかったので、現金を入れる袋をくださいと言ったら、紙袋とビニール袋どちらがいいですか? と聞かれました。

なんとなく、外から中身が見えない方が防犯上いいかな? と思い紙袋にしました。

 

車で入金先の銀行に向かったので、現金をしっかり手にしたのは自家用車の中です。

 

銀行で渡された現金は新品の「ピン札」ではありませんでした。

色々な人たちが、様々な思いをもって受け渡しされて、私の手元にやってきた現金です。

 

働いてきたお金のニオイがします。

 

お金が邪魔になる

400万円ほどになると、そこそこ重さも感じます。

カバンに入れても邪魔と感じる大きさです。

お金を邪魔に感じるなんて、普段じゃあまり経験出来ない感覚です。

 

 

お金持ちは長財布を使う

「お金持ちになりたければ、長財布を使いなさい」

こんな話を聞いたことはありませんか?

 

きっとお金持ちが、長財布を使っている事が多いからだと思います。

 

 

お札も枚数が多くなると、折るのが大変です。

二つ折りの財布にお札は何枚入るでしょうか?

 

かえってかさばる。

100万円札は、折って財布に入りませんから。

 

 

たくさん入ったとしても、かさばってしまいますよね。

 

お金持ちが、長財布を使う理由は、札をたくさん入れると財布が折れないからではないでしょうか。

 

 

お金は命の次に大切なもの

最近はあまり聞かなくなったフレーズですが、私が子供の頃はよく聞きました。

「お金は命の次に大切なもの」

 

 

目の前にある現金をみて、何を思うでしょうか?

 

私はサラリーマンです。

この現金を会社から貰うには、毎日毎日会社に出勤して、イヤなことだってやらなければいけない。
気に入らない相手でも頭を下げなければならない。

 

貴重な自分の人生を削りながら、このお金を稼いでいるんだ。

 

そんなことも感じてしまいます。

 

銀行口座から、証券会社の口座に電子的に資金を振り替えて、パソコンの画面で残高を確認しているだけでは、得られない気持ちでしょう。

 

お金に働いて貰う

お金は使うもの?働いてもらうもの?

 

投資とは、お金に働いて貰う事です。

 

頑張って働いている「お金」に、たまには面会してあげましょう。

労をねぎらってあげましょう。

 

お金との適切な距離感を保つ。

 

これは、長く投資を続けるコツの一つでしょう。

 

科学的ではありませんが、これからも「お金との面会」を続けたいと思います。

 

動画はこちらからどうぞ。(このブログと同じ内容です)

 

 

 

トレステ記事まとめ1

http://yutaka.life/

 

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