これまでの検証で、

「利益900万円の投資戦略」

の バックテストでは、利益が出る損益チャートになっています。

前回までの損益チャート

 

前の記事は下のリンクからどうぞ。

トレステ[トレードステーション] で システムトレード[株式自動売買]のストラテジー(戦略)を構築する3   (利益900万円の戦略を検証)【 トレステ [ トレードステーション ] / イージーランゲージ [ EasyLanguage ]の話 】

 

 

 □検証範囲を10年に広げます

 

チャート上で右クリック 「銘柄コードの設定」

チャートの表示期間を10年前からに変更します。

早速、検証結果を見てみましょう。
 
メニューバー から ストラテジーパフォーマンスレポート
 
 
 
 
パフォーマンスグラフ タブを選択して グラフ を 表示してみましょう。
 
  
 

ぎょえー 大変なことになっています。((+_+))

 
 
 
 
10年間 ほとんどの期間で 収益曲線がマイナスになっています。
 
このトレード戦略を10年前に始めたとしたら。
 
「最初の2か月ほどは利益が出ていますが、その後、ずっと収益はマイナスのまま(それもマイナス幅を拡大しながら)、最近やっとプラスに戻した」
 
という事になります。
 
10年間我慢できた人だけ、利益が出ます。
 
 
 
冷静になって、検証を進めましょう。
 
 
最初に最適化した期間が 2015年5月7日から2017年5月2日 です。
 
直近の2年間では 良いパフォーマンスだった投資戦略ですが、10年に検証期間を延ばすと全く使えない戦略となっていることが分かります。
 
今度は逆に、
 

□前半8年間で最適化してみます

最適化する期間 2007年05月14日から2015年05月06日
 
 
 
成績の良いのは 5(金曜日) と 4(木曜日) なので、売買は 月曜日 と 金曜日 です。
 
 
※EasyLanguage [イージーランゲージ]のプログラムコードでは 5は金曜日 4は木曜日でした。
 
月曜日と金曜日に売買したときのパフォーマンスを見てみましょう。
 
 
<プログラムコード>
 

If dayofweek(date) = 5 then

Sellshort next bar open;

If dayofweek(date) = 4 then

Sellshort next bar open;

Buytocover this bar on Close;

 
<プログラムコードここまで>
 
※プログラムコードの説明は、前回のブログ記事を参考にしてください。
 
 
 
グラフの後半部分は成績が悪化していますが、ほぼ右肩上がりと言ってよいでしょう。
 
 
 

□ここで想像してみましょう。

2年前のあなた が このグラフ(上のグラフ)を見て 「よし。この投資戦略でシステムトレード(株式自動売買)をやろう!」 と 考えました。
 
その後の2年間の成績がこちらです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

〇実トレードを始めて11日以降に大きな利益が出ました。その後20日までは利益が積み上がり、「ひょっとしたら、自分は天才?」「このまま行けば世界の富豪と肩を並べる日も遠くない」と思っていました。

気が早い人はハワイの別荘の物件探しを始めているかもしれません。

〇50日頃までは、利益が出たり、でなかったり。 でも、最初の20日間以降の興奮はまだ冷めていません。 人によっては投資資金(一回の取引金額)を増やしているかも?

〇その後も収益の増減に一喜一憂しながらも、一向に増えない収益に気持ちも萎えてしまいました。

暗~い気持ちにさせてすいません。

実は  システムトレード ( 株式の自動売買 ) において、非常に重要な、

バックテスト と フォワードテスト の 話をしたかったのです。

 

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□バックテスト

 
想定した投資戦略の条件で利益が出るのか、過去の株価の動きに照らし合わせて検証する事です。
これは、誰もがまず行うことだと思います。

 

ここで、最適化(投資戦略のチューニング)も行うはずです。

 

□フォワードテスト

 

想定した投資戦略が、今後も機能するのか?  利益を出し続けるのか?

一番知りたいですよね。

大きく分けて2通りの方法があります。

〇実際の取引を行わずに、我慢して結果を見る

投資戦略が機能するのか、じっと我慢して相場を見続けます。 ある一定期間検証して、利益が想定した範囲で推移するのを確認する。

自信が持てたら、実取引を行います。
 
 

〇過去の株価を2つの期間に分けて、前半をバックテスト期間 後半をフォワードテスト期間とする

 
我慢できない人向けです。 (ほとんどの方はこちらかも?)
 
このブログ記事でもやった方法です。
 
10年間を 最初の 8年 と 後半 の 2年 に分けます。(期間は任意ですよ)
 
最初の8年間を バックテスト の期間 後半の 2年を フォワードテスト期間と想定して テストをします。
 
 

□ バックテスト も フォワードテスト も 結局、過去の検証

 
鋭い方はお気づきでしょう。
 
実際の取引を行わずに、我慢して結果を見る方法でも、その時点までのバックテストをしているのと同じです。
 
未来の株価が正確に予測出来たら。
 
世界一のお金持ちになれますね。

 

 

※絶対にこの投資戦略で実取引をしないでください。

この結果はたまたまでたものです。

詳細の設定条件によっても結果が異なりますし。

過剰最適化 されている可能性が極めて高いと思われます。

 

この注意喚起のコメントも毎回入れています。

 

 

□システムトレード(株式自動売買)で重要なのは

 

〇構築したシステムが合理的なものか

〇自分の投資資金で運用できるか

 

なかなか奥が深い。

 

 

□私が一番重要だと感じているのは、 資金管理  です。

 

この記事を読んでいただいている方の中には 資金管理? と思う方も大勢いらっしゃると思います。

 

ここは声を大きくして伝えたい。↑↑

 

近いうちに、このブログでも記事にしたいと思います。

 

 

 

 

 それでは、今日はこの辺で失礼します。

 

 

◆日課の発声:「 マネックス証券版 トレステ  /  トレードステーション (TradeStation) を使った 株式自動売買 で生活を豊かにするぞ! 」
(自分の思いを、声に出して毎日宣言すれば、実現の可能性が高まるようです。深夜に叫んでいては、思いが実現する前に不審者として逮捕されるかもしれないので、ブログ更新の際に記載することにしました。)