2020年「株取引をはじめたい」「株をはじめたけど、思うように勝てない」「システムトレードに興味がある」そんなあなたにオススメします。
書籍名:アルゴトレードの入門から実践へ イージーランゲージによるプログラミングガイド
2020年1月2日 初版第1刷り発行 発売されたばかりの本です。
写真の出所:パンローリング https://www.panrolling.com/books/wb/wb290.html
ハードカバー全267ページですが、比較的文字は大きくシステムトレード経験者であれば、半日~1日で読み終えることが出来るでしょう。
もちろん、「これからシステムトレードをはじめたい」と思っている方でも、2日~3日で読み終えられるボリュームです。
価格は2800円。
決して安い価格ではありませんが、今後システムトレードを実践する上での[悩み・失敗・研究に要する時間的コスト]がこの一冊で解消されるかも知れません。
はじめにお伝えします。
パンローリングやアマゾンへのリンクを貼っていますが、アフリエイトはやっていません。(この本を購入されても、私の財布は潤いません)
株式投資歴21年を超えた、システムトレード実践者が自費で購入しました。
このブログでは、正直な感想を述べていますので、安心してごらんください。(*^_^*)
※このブログで書籍の章や、掲載ページに触れている部分がありますが、すべて初版第1刷りの内容を元にしています
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システムトレードとアルゴトレード
株式やFXなどをコンピューターで自動売買させることを、日本では「システムトレード」と呼びます。
もう少し正確にいうと「システムトレード」と呼ばれることが多いです。
それではアルゴリズムトレードとは?
他のサイトさんから引用します。
アルゴリズムトレードは、「アルゴリズム取引」とも呼ばれ、コンピューターシステムがマーケットの動向に応じて、自動的に売買注文のタイミングや数量を決めて注文を繰り返す取引のことをいいます。これは、金融工学を駆使して過去の値動きから最良の執行タイミングを探る取引手法であり、日本では株式や債券が主流ですが、海外のヘッジファンドなどでは、株式や債券、商品、金利、為替、デリバティブなどマルチアセットを対象に、独自のアルゴリズムで多様な取引が行われています。
出所:https://www.ifinance.ne.jp/glossary/investment/inv184.html
つまり、「システムトレード」も「アルゴリズムトレード(アルゴトレード)」も同じなんです。
日本では「システムトレード」、海外では「アルゴリズムトレード」と呼ばれることが多いようです。
※このブログでは呼び方を「システムトレード」で統一します。
著者紹介
ケビン・J・ダービー
プロのトレーダーでシステム開発の第一人者。
写真の出所:https://www.youtube.com/channel/UCjTZtWVBchDTJuxy_7GjySQ
ワールドカップ・オブ・フューチャーズ・トレーディング・チャンピオンシップに出場。
その大会で、3年連続で100%を超えるリターンを獲得しています。
著者のケビン・J・ダービーは評論家でも、怪しいシステム販売業者でもありません。
システムトレード(アルゴリズムトレード)を実践しているトレーダーです。
書籍の構成
本の構成はいたってシンプルな2部構成。
第1部 アルゴトレードへの誘い――個人トレーダーがプロに勝つ方法
- これからシステムトレードをはじめたい
- システムトレードは自分に向いているのか確かめたい
そんなあなたに向けて、書かれています。
第3章35ページでは、自分の性格の特徴をポイント化して、システムトレード(アルゴトレード)に向いているかを判定する事が出来ます。
そして、システムトレードが「ほったらかしで、50万円の資産を1億円にしてくれる」夢のツールで無いことをはっきり教えてくれます。
私がこの書籍に一番好意を抱いたのは、システムトレードの限界も繰り返し述べているところです。
システムトレードは感情を排除したトレード?
他の書籍や、システムトレードを販売している業者さん達は、システムトレードのメリットとして、「システムトレードは感情を一切排除する事が出来る」と謳っています。
はたして本当でしょうか?
正しくもあり、誤りでもあります。
一般の投資家が株式投資で失敗する大きな要因は、人間の感情なんです!
システムトレーなら、事前に決められたルールに基づいて売買を繰り返しますから、人間の感情が入り込む余地はありません。
しかし、そのシステムを稼働させるか、停止させるかを判断するのは、投資家(人間)の判断なんです。
今までの経験上、「今日は絶対に株価が上昇する」相場環境なのに、システムが[売り]シグナルを出していたら、あなたは、システムに従ったトレードが出来るでしょうか?
このような、内容にも触れています。
第2部 チャンピオントレーダーの奥義 41の仕掛けと11の手仕舞い
書籍の半分以上のページを使って、システムトレード戦略が書かれています。
第2部では41の仕掛けと11の手仕舞い法を紹介する。これらは私が少なくとも1つの、時には複数の戦略の中で使っていたり,過去に使ったり、徹底的に検証したり評価したものばかりだ。
出所:第2部127ページ
システムトレード戦略(ロジック)を高額で販売している業者さんもある中、システムトレードの第一人者が評価したシステムを手に入れることが出来ます。
これはお得だとおもいますよ!!
マネックス証券のトレードステーションを使用している方なら、著者のホームページからイージーランゲージプログラムをダウンロードして、すぐに使うことも可能です。
ここで出てきた[トレードステーション]について、ご存じ出ない方に簡単にご説明いたします。
トレードステーション
トレードステーションとは?
日本では、マネックス証券が提供している高機能トレードツールです。
トレードステーションでは、専用プログラム言語[イージーランゲージ]を使って投資戦略をプログラム化することで、日本株のシステムトレードを行うこと画出来ます。
このブログ管理者も、トレードステーションを使って日本株のシステムトレード(完全自動売買)を実践しています。
もっと詳しく知りたい方はこのリンクから、マネックス証券トレードステーション特設ページをご覧下さい。
サンプルプログラムで利益が出るか?
このブログをご覧いただいている方の一番の興味は、この部分かも知れません。
サンプルプログラムを著者のホームページからダウンロードして、トレードステーションで一部のプログラムを試してみました。
その感想は・・・
サンプルプログラムに手を加えずに、システムトレードを運用する事は考えてはいけません。
著者もはっきり言っています。
何の努力もしないですぐにトレードできるレディーメードの戦略を期待して本書を買ったのなら、すぐに返品したほうがよい。
第2章 129ページ
書籍の出版社や著者に不利益となるかも知れないので、トレードステーションで検証した結果を公開するのは控えます。
ただし、この書籍には珠玉のヒントが満載である事は確実です。
まとめ
今回ご紹介した書籍
アルゴトレードの入門から実践へ イージーランゲージによるプログラミングガイド
著者:ケビン・J・ダービー
発行:パンローリング
2020年1月2日 初版第1刷り発行
「手っ取り早く儲けたい」というニーズには応えられない内容ですが、「システムトレードをやりたい」と思ってい人には、ぜひ読んで頂きたい本です。
特に、マネックス証券の「トレードステーションを使ってシステムトレードを実践したい」と思っている方には必携の書籍だと思います。
この書籍で繰り返し述べられているのが、システムトレードの幻想では無く現実です。
利益を上げ続けているチャンピオントレーダーが、正直にシステムトレードの魅力と限界を語っています。
下にアマゾンへのリンクを貼っておきます。
書籍名:アルゴトレードの入門から実践へ イージーランゲージによるプログラミングガイド
繰り返しますが、アフリエイトのリンクではありません。
このリンク先から購入しても、ブログ管理者に利益はありません。
ただし、これから「システムトレードを本気で実践したい」と思っている方には、ぜひ読んで頂きたい本です。
この記事を書いた人
ゆたかドットらいふ編集部
あしおゆたか
投資歴21年の個人投資家
机上の理論ではなく、実体験に基づいた記事作りをモットーにしています。
スポーツクラブに毎週2日~3日通い、サウナ後の暴飲暴食が趣味。
◇主な投資対象
日本株式
株式ETF(上場投資信託)
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