この記事は連載です。 連載最初の記事はこちら。 ⇒ https://tradestation.life/blog/learning-easylanguage1/;

連載を続けてご覧の方は 目次 3 からご覧ください。

株式投資をするうえで、現在最強のトレードツールは マネックス証券の トレードステーション です。(個人評価)
その、トレードステーションを自由自在に操るには、イージーランゲージ[EasyLanguage]の知識が必要です。

イージーランゲージ[EasyLanguage]?

イージーランゲージ[EasyLanguage]はプログラム言語

プログラム言語!?  「そんなの出来るはずない」 「聞いただけで鳥肌が立つ」と思う方が大半ですよね。

EasyLanguageとは?
トレードステーション上のほぼ全てのアクションは、EasyLanguageという独自の言語で構成されます。”Easy”と名付けられている通り、初歩的な英文で記述される非常にシンプルなプログラム言語になります。
例えば、移動平均線がゴールデンクロスした場合に買い注文を出すプログラムは、以下の一文で済むほどシンプルです。
”If FastAvg crosses over SlowAvg then Buy next bar at market ”

出所:https://info.monex.co.jp/tradestation/features/other/ マネックス証券の機能紹介ページ
簡単なんです。だって”Easy”って名前だから。。。。

イージーランゲージ[EasyLanguage]を学ぶには

簡単と言っても、EasyLanguageはプログラム言語です。
しっかり学びたい方におすすめなのが、マネックス証券の公開しているマニュアル
EasyLanguage ホームスタディコース(ガイドブック) です。
https://info.monex.co.jp/tradestation-support/manual.html#01;  こちらのページでもらえます。

このブログでは、「EasyLanguage ホームスタディコース」の演習問題を実際に操作しながら、解いてゆく過程を紹介したいと思います。

 

<実習4>数値式で丸括弧を使用して正しい順序で演算を行う

「EasyLanguage ホームスタディコース」P29より

この実習では、演算の順序を学びます。

トレードステーションは加算、減算、乗算、除算の算術演算を 次のように実行します。

乗算と除算は左から右

続いて

加算と減算を左から右

丸括弧を使用するとこの順番を変更することができます。一番内側の丸括弧の中の演算 から先に実行されます。

1 + 5 * 3 + 4 = 20

(1 + 5) * (3 + 4) = 42

1 + (5 * (3 + 4)) = 36

演算順序を決める丸括弧を使用すると、同じ数値と記号を持つ丸括弧を使用しない式の結果と大きく異なります。

上記引用元:EasyLanguage ホームスタディコース(ガイドブック) P28

 

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<練習問題: *05 半値>

学習の目的: 数値式で丸括弧を使用して正しい順序で演算を行う。

詳細: 足の半値を結ぶ線を描画する。

今回も小難しく書いてありますが、やることは至って簡単です。

 

EasyLanguage開発環境(エディタ)にコードを書き込みます

EasyLanguage開発環境を起動させる方法は、この連載1のページ中頃をご覧ください。

 

または、YouTubeの動画をどうぞ。(音は出ません)

 

 

名前は #905 MIdPrice  としました。

 

プログラムコードは

 

Plot1((High + Low) * .5, “半値”);

 

書き込みが終わったら、プログラムコードに間違いが無いか、チエックするボタンを押して確認します。

0エラー、0警告ならOK。

誤りがあれば修正し、チエックするボタンを再度押します。

 

Plot1((High + Low) * .5, “半値”); の意味

Plot1

トレードステーションでは、インジケーターを99個まで表示することができます。

Plot1の 1 は その「1番目」の意味です。

(High + Low) * .5

High は 高値です。

Low は 安値です。

 

今回のメイン課題は「丸括弧を使用して正しい順序で演算を行う」ことです

高値と安値の半値を計算するにはどうすれば良いでしょうか。

「高値 と 安値 を 足して 2分の1にする」 ですね。

高値 + 安値 / 2

これで良いでしょうか?

答えは NO です。

トレードステーションは 足し算、引き算 よりも 掛け算、割り算 が優先されます。

試しに計算してみましょう。

仮に

高値を 10

安値を 4   とします。

高値 + 安値 / 2

数字を代入すると

10 + 4 / 2 =

トレードステーションは割り算を優先します。

10 + 2 = 12

やはり違っていますね。

 

正しい順序で計算させるには、括弧を使います。

( 高値 + 安値  / 2

( 10 + 4 ) / 2 =

14  / 2 = 7

これで正解です。

 

もう一つ コツ があります。

「出来るだけ 割り算 よりも 掛け算 を 使用する」 です。

その理由は

注釈: 計算結果が同じになるケースでは、可能な限り除算の変わりに乗算を使用してく ださい。トレードステーションは“ゼロ除算エラー“をチェックするので、除算は乗算よ りも計算が遅くなる場合があります。上記の例では“/2“を“.5“に置き換えることができま す。しかし例外として、“/3“の場合は“.33“の正確性を考えると“/3“の方が好ましいでしょ
う。

引用元:EasyLanguage ホームスタディコース(ガイドブック) P29

 

この理由から、プログラムコードは 2分の1 に するのでは無く、 0.5 を掛けています。

更に 0.5 の 0 は取って良いので、 .5 になっています。

(High + Low) * .5

 

”半値”

これは、このプロットの名前です。 名前は任意に付ける事が出来ます。

 

チャートに表示させます

チャート上で右クリックし 「分析テクニックを挿入」をクリック

インジケーター タブから 先ほど作成したファイル名を選んでOKボタンを押します。

 

チャート下部に折れ線グラフが表示されました。

線はローソク足に重ねたいですね。

チャートを右クリックして、「分析テクニックの設定」を選択

作成した分析テクニックを選んで 「設定」 スケーリング タブ スケールの位置を 「元データに軸を合わせる」に変更して OK ボタンを押します。

 

ローソク足の上に線が重なりました。

以上です。

お疲れ様でした。

 

まだまだ元気に学習を続けるあなたは、次のページをご覧ください。

株式投資で差をつける。「出来高加重値幅を導く」イージーランゲージ[EasyLanguage]を学んで、トレードステーションを使い倒す。5