毎月分配型投資信託。 悪意を持った?通称 タコ足ファンド。
あまり良い評判は聞きません。
実際に12年と5ヶ月運用した結果はどうだったのか?
私としては、意外と思える結果でした。
毎月分配型投資信託[タコ足ファンド]を12年間運用した結果の内訳を紹介したいと思います。
毎月分配型投資信託とは
一言で言えば、「投資した資産の運用益を毎月一定金額貰える投資信託です」。
単純化して図に表しました。
毎月分配金が銀行口座に振り込まれます。
運用益が、あらかじめ決められた分配金額を上回っていれば、皆ハッピーです。
ところが、運用実績が思うように伸びず、運用益が分配金額を下回った場合はどうなるのでしょう?
分配金額はあらかじめ約束されていますから、決められたとおり銀行口座に振り込まれます。
おかしいですねぇ。
分配金額以下の運用益しか出ていないのに、なぜ分配が出来るのでしょうか?
運用益が分配金額を下回った場合はこのように、投資資金を切り崩して分配するのです。
更に翌月の運用成績も良くなかった場合。
このように、最初に投資した金額がドンドン減ることになります。
「タコはお腹が空いて食べるものが無いと、自分の足を食べる」このような俗説があります。
投資金額を切り崩して、毎月の分配に充てるファンドの姿勢と似ていることから「タコ足ファンド」と呼ばれているようです。
※上記の説明は、超単純化して説明しているため、詳細は証券会社や銀行の窓口でご確認ください。 なお、分配金も一定期間ごとに見直されます。
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12年と5ヶ月運用した実績
実は今回紹介する投資信託を契約したのは、私の実の母親です。
御多分に洩れず、私の母親も毎月分配型投資信託の内容を理解しないまま
「毎月○×円も貰えるんだって!」と喜んで契約を済ませました。
私がそのことを聞いたのは、契約した後のことです。
一通りリスクの説明をしたのですが、毎月の分配金の使用目的もはっきりしているので、様子を見ることにしました。
数年後に追加投資(初期投資の4倍)をしていたのでビックリしましたが。。。。
投資した毎月分配型投資信託は2銘柄
投資した毎月分配型投資信託は2銘柄です。
取引のある銀行で購入しましたので、解約を前提で詳細を計算してもらいました。
難しい書き方でよくわかりません。
私の母親なんて、はなから理解する気がありません。
銀行に足を運んだ理由は他にあったので、その日は利益が出ていることと、元本が減っていることを、説明して頂いて帰宅することにしました。
エクセルで表を作り直しました。
- 投資開始日 は、2005年と2010年です。
- 投資金額 は、50万円と200万円。
- 購入手数料 が、合計で7万円以上!(これは考え物ですね)
- 既受取金額 とは、毎月分配済みの金額。(もらった分です)
- 換金試算金額 は、解約すると戻ってくる運用資金
- 運用損益額 は、この時点で解約した場合に確定する損益です。
ややっ! 思いのほか運用成績がよいのでビックリ!
250万円投資して、今までに受け取った金額が200万円を超えています。
250万円投資していますが、計算した時点で運用されている資産額は約136万円。(運用資金は減少)
250万円投資して、100万円弱の利益が出ていました。
アメリカの好景気が功を奏しているのでしょうか?
為替も影響ありますしね。
いすれにせよ、近日中に解約をして損益を確定する予定です。
今回の、「毎月分配型投資信託」は良い結果で終えられそうですが、銀行の担当者がおっしゃっていました。
金融庁からも、「毎月分配型投資信託」の勧誘については、タコ足(元本が減って行く)部分をよく説明するように指導されているそうです。
はたして多くの高齢者に理解してもらうことは可能なのでしょうか。
一生懸命説明しようとしても、
「難しい事は分からないから、あんたを信用するよ」
または、
「よく分からないから、もういいよ」
なんて、聞いてくれないかも知れませんね。
私の母親は、確実に前者ですが・・・・
この記事は、毎月分配型投資信託の購入を推奨するものではありません。
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