典型的な失敗トレードの例をご紹介します。

トレードステーションのレーダースクリーンで、「赤三兵」、「黒三兵」出現のシグナルを表示させることが出来るようになりました。

試しにトレードしたところ、結果は良好でした。

これまでの記事はこちらを参照願います。

赤三兵・ 黒三兵売買シグナルによるお試しトレードの結果

お試しトレード後、メインの仕事が非常に忙しくなり、実トレードから遠ざかっていたのですが、お盆休みの今日(2017年8月15日)時間が取れたので、急遽トレードを行うことにしました。

私自身、何でこんな初歩的なミスをしてしまったのか驚いていますが、投資初心者の方はどこが悪いのか考えながら記事を読んで頂ければと思います。

 

時系列で顛末を紹介します

前日の朝に翌日にトレードを行うことを決めました。

しばらくトレードから遠ざかっていましたので、相場のチエックも出来ていません、

当日の朝早起きして、相場のチェックと方向感、エントリーする際の戦術を決定する予定でした。

私は、アクティブにトレードを行っている時には、 マーケットの状況を手帳に記録しています。

下は、お手製の手帳リフィルです。

手帳に記録する意味は非常に重要ですので、よろしければこちらの記事も参考にしてください。

勝っているトレーダーがやっている事

 

寝坊をして、マーケットの情報取得がままならず

プロのトレーダーは相場が始まる2時間前には、準備を始めているそうです。

寝坊をしてしまいました。

6時には起きたのですが、先にやる必要のあることが有り、PCの前で相場情報に向き合えたのが8時過ぎです。

ダウやNASDAQが上昇していること、欧州市場も堅調だったこと、為替(ドル円のみ)にざっと目を通します。

今日の相場観を手帳に書き留めます。

一部を紹介すると

  • アメリカや欧州が堅調だった、寄り付きは高く始まるだろう。
  • 日経平均先物(CME)は前日終値の70円高で終わっている。(70円高付近で始まる可能性)
  • 盆休みで市場は閑散としている 値動きは少ないはず
  • 閑散に売りなし。 大きな下落は無い。

 

※日経平均株価のより正確な予想は、SGX日経225の価格を見るのが一番です。

SGX日経225は取引時間が日本時間の8時45分から始まりますので、当日の日経平均の寄り付き価格の予想に最適です。

トレードステーションでSGX日経225の価格を見るには

チャート上で右クリック 「銘柄コードの設定」を選びます。

銘柄コード欄に @SGXNK と入力して OKボタンを押します。

SGX日経225のチャートが表示されます。

大阪取引所の日経225先物のコードも併せて記載しておきます。

<日経225銘柄コード>

・大阪取引所 「@OSENK」
・SGX(シンガポール証券取引所)「@SGXNK」

黒三兵のシグナルに特化

レーサースクリーンで赤三兵黒三兵のシグナルを確認

なぜか赤三兵のシグナルが、レーサースクリーンに表示されていなかったので、黒三兵出現銘柄だけでトレードすることに決めました。

時間があれば、赤三兵、黒三兵出現銘柄をバランス良く取引する予定だったのですが、ここで予定変更。

黒三兵出現銘柄のチャート分析

週足、日足を並べて、今の株価の位置を確認します。

比較的高値圏にある3銘柄をトレード対象銘柄に決定しました。

 

黒三兵の銘柄なので寄り付きから信用売りでエントリーです

その後は、順調に株価は上がり続け(苦笑)、2時30分すぎのチャートはこの通り、すべて収支はマイナスです。(チャードは日足)

 

黒三兵は陰線が続く場合はエクジットせずに陽線が出るまで保持し続けるルールにしていますが、すべて陽線が出ました。

引け成行で注文を出し、本日のトレードは終了です。

 

失敗は泣いても叫んでも、取り返せませんから、今後のトレードの授業料と考え、冷静に分析しましょう。

 

反省点

準備不足

準備が間に合わないなら、トレードを中止するべきでした。

試しのトレードで利益が出たので、気がゆるんでいたのでしょう。

 

ルールの変更

閑散市場に下落要因は少ないと予測していたにも関わらず、売りだけでエントリーしました。

そもそも、日経平均株価の値動きにより、収益を左右されることをヘッジする為に、赤三兵(上昇で利益が出る)、黒三兵(下落で利益がでる)をミックスするルールにしたはず。

 

システムの不備を疑わなかった

今回は直接の要因にはなっていませんが、「なぜか赤三兵のシグナルが、レーサースクリーンに表示されなかった」この時点でシステムの異常を疑うべきでした。

黒三兵のシグナルだって、誤って出た可能性もあります。

最も悪いパターンでは、システムの不具合が証券会社側にあった場合、売買が不能になる場合も考えられます。

信用売りでエントリーして、損切りも出来ずに翌日持ち越しなんて、悪夢ですよね。

 

心配しすぎだと思いますか?

長くトレードを続けている方の多くは、慎重に慎重を重ねる方だと思います。

100人集まって、全員でジャンケンしたら、最後に一人残ります。 1回もジャンケンに負けなかった方です。

相場にもこのような方が現れては消えているはずです。

数年で一億円稼いだ。

資産を100倍にした。

そのような人々が、今も同じ手法で勝ち続けていたら、世界の長者番付は塗り変わる事でしょう。

 

 

この記事が、一人でも多くのトレーダーが市場に生き残る手助けになれば幸いです。