2018年9月28日、日経平均株価がバブル経済崩壊後の最高値を更新したと話題になっています。
テレビやネットのニュースで株に興味を持った方も多いのではないでしょうか?
もしあなたが、「そろそろ株でも始めてみようか」と思ったなら、チョット待ってください。
大きなヤケドをするかも知れません。
動画はこちらからどうぞ。(内容は同じです。音がでます。)
バブル経済崩壊後の最高値って?
そもそも、バブル崩壊後の最高値ってどの部分を指しているのでしょうか。
株価のチャートを見てみましょう。
私が株価分析に使用しているのは、マネックス証券のトレードステーションです。
取得出来た、もっとも古いデーターは1991年1月(月足)からなので、バブルの最高値が表示されていません。
他のサイトからチャート画像をお借りします。
出所:http://touroukawaii.hateblo.jp/entry/NIKKEI225
トレードステーション(背景が黒いチャート)で表示されているのはこの範囲です。
改めてチャートをみても、私には「バブル後の最高値更新」とはしゃいでいるのが、シックリきません。
むしろ下のチャートに示すラインを超えたことが、重要であると思いますし、今後のサポートラインとしても重要視するべきでしょう。
私の感覚と少しズレた価格帯ですが、世間がバブル経済崩壊後の最高値を更新として盛り上がっているのは間違いありません。
さて、本題に入りましょう。
日本の株価が絶好調な今、なぜ株を買ってはいけないのでしょうか。
特に株式投資をやったことがない方には、ぜひ心にとめて欲しい内容です。
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理由1: すぐに儲かるかも知れないから
しばらくは、バブル経済崩壊後の最高値を更新した高揚感が続き、上昇トレンドが継続する可能性が高いと考えています。
今株を買えば、日経平均株価の上昇につられて、上昇する理由のない株の価格も上がる可能性が高くなります。
なので、多くの新規参入者が「儲かる体験」をする事でしょう。
儲かる体験をして何が悪い? そう思いますよね。
この「儲かる体験」がくせ者なんです。
詳細は後でお話ししますね。
理由2: 株価が上昇する情報ばかりだから
株式市場が活況を見せると、テレビなどでの株関連の情報も多くなります。
株式投資にとって情報は大切ですから、情報量が増えることは結構なことです。
でも、問題なのは情報を発信しているのは誰か?なのです。
株の専門家である、証券会社関係の方が多いのは当然です。
証券会社にとって株式売買の手数料は大きな収入源で、手数料収入は株式投資の活況期、株価が上昇している時期が多くなります。
つまり、証券会社は株価が上がって欲しいのです。
逆に言うと、証券会社は株価が下がると収入が減るのです。
解説している方がウソをついているとは言いませんが、サラリーマンです。
いくらコンプライアンスがしっかりした会社であっても、従業員の「忖度」までは規制できませんよね。
誰もが良い気分ではないでしょう。
マジメに解説されている方の、名誉を傷つけるつもりはありませんので、すべてとは言いません。
ただし、情報を受ける視聴者の方も、株価が上昇する可能性のある明るい情報を好むはずです。
マスメディアは視聴者が好む情報を提供しようとするのは自然なことでしょう。
こうやって、世の中には「株価が上昇する方向の情報が、より多く配信されている」と考えていて間違いないでしょう。
理由3: 損をしたくない気持ちが損を拡大させるから
人間の脳は、得た利益が減少するときに、より強いストレスを感じます。
理由1で「儲かる体験」した人は、さっさと利益を確定させて現金化しているでしょうか?
儲かるならと、他の銘柄を購入したり、投資資金を増やしているかも知れません。
「儲かる体験」は株の含み益だけで、利益確定をしていない人も多いでしょう。
株価が右肩上がりに上昇していますから、チョットした要因で大きく下げることも考えなければなりません。
「儲かる体験」しかしていない、株式投資初心者が淡々と損切り出来るでしょうか?
株は上がるときもあれば、損するときもある。
損切りは株式投資をする上で、絶対に必要。
このことが頭に染みついている、ベテラン投資家だって損切りは難しいものです。
大きな上昇局面からの下落で、含み損を抱えるようになる可能性は高いと言えるでしょう。
理由まとめ
リスクのない株式投資などありません。
リスクを取るからこそ、リターンも大きくなります。
ひょっとしたら、これから歴史に残る大相場がはじまり、「あのとき買っていれば」と後悔する事になるかも知れません。
しかし、私の個人的な判断では、株式投資の経験の無い方や、初心者の方がこのタイミングで参入するべきではないと考えます。
もし、株式投資の世界に足を踏み入れるならば、このリスクを承知の上で、参入することをオススメします。
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この記事を書いた人
ゆたかドットらいふ編集部
あしおゆたか
投資歴20年の個人投資家
机上の理論ではなく、実体験に基づいた記事作りをモットーにしています。
スポーツクラブに毎週2日~3日通い、サウナ後の暴飲暴食が趣味。
◇主な投資対象
日本株式
株式ETF(上場投資信託)
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