株式投資を始めた当初は「あれ?意外と簡単に儲かるんだ」
「自分は投資に向いているじゃないか」 「ひょっとしたら億万長者になれるかも?」
こんな思いをしていませんでしたか?
「ビギナーズラック」 皆知っている言葉ですよね。
皆が知っているっていう事は、経験している人が多いって事でしょうか。
ある日自信満々で相場に向かったら、自分の思惑と反対方向にうごいて、
「まぁいつかは、思惑通りの展開になるさ」と様子見。
続けて下げて「ここが底だから、反発するさ」と、しばし待つ。
「あれ? あれ? おかしいなぁ。 そのうち戻るはず」とやや、祈りモード。
いくら祈っても、自分の思いどおりにならないことを悟り、
痛すぎる損切りまたは、長期保有戦略への変更という名の塩付けへ。
このような経験をされた方が多いのではないでしょうか?
もちろん、私も経験しています。
これには単純な理由があるんです。
株式投資初心者の方にはぜひ参考にして頂きたいとおもいます。
多くの株式投資初心者が 最初に小さく儲けて、後で大きく損する単純な理由
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理由その1
◇上昇相場の時期に株式投資をはじめている
株に興味をもって、証券会社に口座を作る時って、上昇相場の時が多いはずです。
テレビなどで連日株価が上がるニュースや、株で儲けた話を繰り返し聞いたり、
知り合いが株で儲けた話を聞いたのがキッカケになることが多いはずです。
株式相場が絶不調で、誰も見向きをしない状況で「株を始めよう!」と思った方。
株で一財産築く素質かあるかも知れません。
「上昇相場の時って、誰でも儲かるんです」
大胆に言い切ってしまいます。
複数銘柄を保有しているのならば、よっぽどのことがない限り、自分の買った株だけが下落する確率なんて、かなり低いですよね。
平均株価が上昇しているのですから。
理由その2
◇投資情報は株価が上昇するネタの宝庫
テレビなどで株価の解説をしている方。
沢山いらっしゃいますが、所属はどちらでしょうか。
株式市況の事なので、証券会社関係の方が多いのは当然ですね。
証券会社にとって株式売買の手数料は大きな収入源で、手数料収入は株式投資の活況期、
株価が上昇している時期が多くなります。
つまり、証券会社は株価が上がって欲しいのです。
証券会社は株価が下がると収入が減るのです。
テレビの解説で「株価は確実に暴落します」なんて言って株価が本当に下がったら、
会社の上司に怒られちゃうんです。
いまは、コンプライアンスなんとかで、情報をねじ曲げるように強要はされないでしょうが、 はやりの 忖度(そんたく) の世界かも知れません。
上司の意向を感じ取れない社員が、会社の顔としてテレビに出続けることはないはずです。
世の中に出回っている株に関する情報は、株価が上昇するネタばかりなんです。
株式投資を上昇相場で始めて、多少なりとも利益も確保された方なら、儲かるネタばかりでバラ色の未来しか想像できないでしょう。
理由その3
◇高値で掴んでいるから、上昇相場の転換で損失が出る
「上昇相場の時期に株式投資を始めている方が多い」と先ほどお話ししましたが、
株価が上昇している情報が、株式投資未経験者に届くには、タイムラグがあります。
上昇相場も、クライマックスに近づいている頃が多いのでは?と想像します。
かなり加熱した時期にエントリーしているので、上昇相場の反転ですぐに損失がでます。
しかも、
それまでの上昇相場で、わずかでも利益を得た経験が邪魔して、損切りができません。
加熱した上昇相場からの調整なので下げ幅も大きく、損失の膨らみに耐えきれなくなった頃にやっと損切りが出来て、利小損大の確定です。
まとめ
◇上昇相場の時期に株式投資をはじめている
上昇相場なら誰でも利益がでる環境
◇投資情報は株価が上昇するネタの宝庫
株価が上昇するネタばかりが伝えられる
◇高値で掴んでいるから、上昇相場の転換で損失が出る
損切りの経験が少ないまま、下降相場に突入して損失が拡大
もちろんすべての株式投資初心者が同じ道をたどると言っているのではありません。
しかし、多くの方に思い当たる節があるのではないでしょうか?
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