「日本の株価が大暴落した」とニュースを騒がせています。
エライこっちゃ!
アメリカの株価が。 中国の株価が。 為替が。。。。
色々と暴落の理由が語られていますね。
テレビのニュースでも「日経平均が1000円超下落!」なんて騒いでいましたが、
日経平均株価が1日で1000円下がるって、トンデモない事なのでしょうか?
株式投資をある程度経験されているなら、
今回の2018年1月25日からの大きな下落は、常識の範囲でしょう。
むしろ、「こんな一方的な上げ相場じゃ、怖くて買えなかった」、「下げてくれて良かった」と思う投資家も多いのではないでしょうか?
2018年1月からの下落は常識
短期的に見ると絶望的な下げ幅です。
「銀行は、晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」と半沢直樹に語った零細企業の社長、東田のような絶望感ですね。
もう少し視野を広げましょう。
一方的な上昇の後に、上昇幅のちょうど半値の調整が入っています。
きれいに半分なので、笑ってしまうくらいですね。
株価は上昇・下降を繰り返しながら上昇するものですし、
調整(一時的な下降)のある相場の方が健全です。
この程度の下げのリスクは、視野に入っていて当然ですよね?
ベテラン投資家の皆さん?
日経平均が1000円超下落は特別なこと?
マネックス証券の最強トレードツールである「トレードステーション」と
「エクセル」を使って分析してみましょう。
分析って言うと大げさですね。
今回は、株式投資初心者の方、そしてエクセルも得意ではない方むけに、
難しい機能は使わずに、調べてみます。
トレードステーションをお使いの方が再現できるように、手順も紹介します。
日経平均株価を取得する
トレードステーションを起動して、チャートを開きます。
チャート上で右クリックし
銘柄コード:$MNK
足種: 日足
範囲: 50年前
※トレードステーションは長期の株価情報を持っているのも、優れた特徴の一つです。
日経平均株価の日足データーが何日取得出来るかわからないので、取り合えず50年と入力してみましょう。
チャートが表示されました。
データウインドウが表示されていなければ、表示します。
表示 ー データーウインドウ で表示されます。
1991年1月4日から約27年分の日足が表示されていることがわかりました。(2018年2月11日現在)
スゴイですね。 さすがトレードステーションです。
トレードステーションで、このまま分析を進めることも可能ですが、
今回はあえて、エクセルでやってみます。
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トレードステーションからエクセルにデータを移す
とっても簡単なんです。
データウインドウの左上にある「保存」ボタンを押してください。
ファイル名を指定して、任意の場所に保存してください。
私が付けたファイル名は
「日経平均株価日足1991年1月4日から2018年2月9日.txt」です。
テキストファイルで保存出来たので、後はエクセルで開くだけです。
エクセルに精通されている方は、ご自分の方法でドンドン分析してください。
エクセル初心者の方はこちらの方法で一緒にやってみましょう。
まず、エクセルを起動させてください。
次に、さきほど保存した日経平均株価のファイルが画面に見えるようにしてください。
そして、先ほど保存したファイルを、エクセルにドラッグ&ドロップするだけです。
エクセルに株価データーが表示されました。
よく見ると、A列にすべてのデーターが格納されていますので、
データーを区切ります。
データーを区切る
エクセルのA列全体を選択してください。
(列の見出しのAをクリック)
データータブ 「区切り位置」のボタンを押す
区切り位置指定ウイザード画面が表示されるので、
カンマやタブなどの区切り文字によって・・・・・・・にチエックをいれて、次へボタンを押します。
区切り文字 「カンマ」 を指定(チエックを入れます)して 次へボタンを押します。
列のデータ形式 一番左のYMDを 日付として設定して 完了ボタンを押します。
※日付設定部分に注意 トレードステーションから取得した 日付データーの形式は MDY(月日年)なので、MDYに必ず変更してください。
さぁこれで、エクセルで分析をする準備が出来ました。
エクセルで分析
おさらいです。 エクセルで調べる目的は
「日経平均が1000円超下落!」これが特別なことか?です。
1日の値幅を計算
エクセルの I1セル に 終値-始値 と入力します。
I2セル に =F2-C2 と入力してエンターキーを押します。
これは、F2セルの終値からC2セルの始値を引く数式です。
表示された 241.7 が その日の 上昇幅です。
この計算式を株価が入っている最後のセルまでコピーします。
暴落が起こっている回数を確認
いよいよ、答えが出ます。
日経平均が1000円超下落しているのは、何回あったでしょうか?
フィルタをかけます。
数値フィルタ - 指定の値より小さい
1000円を超える下落を抽出したいので、 -1000 と 入力し OKボタンを押します。
暴落が起こっている回数
Date | Time | Open | High | Low | Close | Vol | OI | 終値-始値 |
08/19/1991 | 15:30 | 22778.59 | 22778.59 | 21454.78 | 21456.76 | 0 | 0 | -1321.83 |
01/23/1995 | 15:30 | 18807 | 18817.91 | 17778.79 | 17785.49 | 0 | 0 | -1021.51 |
04/17/2000 | 15:30 | 20341.5 | 20341.5 | 18603.87 | 19008.64 | 0 | 0 | -1332.86 |
05/23/2013 | 15:30 | 15739.98 | 15942.6 | 14483.98 | 14483.98 | 0 | 0 | -1256 |
06/24/2016 | 15:30 | 16333.87 | 16389.17 | 14864.01 | 14952.02 | 2629809 | 0 | -1381.85 |
11/09/2016 | 15:30 | 17281.95 | 17427.71 | 16111.81 | 16251.54 | 2749029 | 0 | -1030.41 |
検証期間:1991年1月4日から2018年2月9日
日経平均が1000円超下落している日数は 6日
27年間で6回です。
2016年には2回もありました。
これを特別と捉えるか?
判断が分かれるところでしょう。
事実は、
検証期間 1991年1月4日から2018年2月9日 の期間内で 6回あったと 言うことです。
長く株式投資を続けるつもりであれば、「これからも必ず経験する事」と考えるべきでしょう。
逆に、日経平均が1000円超上昇している日数も調べてみましょう。
Date | Time | Open | High | Low | Close | Vol | OI | 終値-始値 |
01/17/1991 | 15:30 | 22403.07 | 23446.81 | 22099.52 | 23446.81 | 0 | 0 | 1043.74 |
12/13/1991 | 15:30 | 21716.07 | 22758.61 | 21716.07 | 22754.9 | 0 | 0 | 1038.83 |
04/10/1992 | 15:30 | 16622.24 | 17850.66 | 16622.24 | 17850.66 | 0 | 0 | 1228.42 |
01/31/1994 | 15:30 | 18790.78 | 20229.12 | 18790.78 | 20229.12 | 0 | 0 | 1438.34 |
11/17/1997 | 15:30 | 15153.85 | 16283.32 | 15153.85 | 16283.32 | 0 | 0 | 1129.47 |
10/14/2008 | 15:30 | 8407.94 | 9455.62 | 8407.94 | 9447.57 | 0 | 0 | 1039.63 |
09/09/2015 | 15:30 | 17758.13 | 18770.51 | 17756.76 | 18770.51 | 2017366 | 0 | 1012.38 |
日経平均が1000円超上昇している日数は 7日
下落よりも上昇の日数の方が多いなんてイメージと異なりませんか?
暴落する恐怖の方が、より強調されて伝えられるからかも知れませんね。
2016年の暴落は、 ー1381円
1994年の暴騰は、 1438円
しかも、暴落幅よりも暴騰幅のほうが大きい。
もう少し分析を続けたくなります。
この続きは、こちらのリンクからどうぞ。
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