「赤三兵」に続いて、「黒三兵」の売りシグナルをEasyLanguageで簡単にスクリーニングします。
赤三兵の記事はこちらです。
黒三兵と言う売りシグナル
直近のローソク足3本が上値および下値とも切り下げた状態を指し、大きな下げ相場の転換点を示すとされます。
EasyLanguageでプログラムを作成
<ELコードは ここから>
If Open[1] > Close[1] and Open[2] > Close[2] and Open > Close and Open[1] > Open and Open[2] > Open[1] and Close[1] > Close and Close[2] > Close[1] then
Plot1(close,”黒三兵出現”);
<ELコードは ここまで>
たったのこれだけです。
プログラムコードは、前回の赤三兵のコードの ”>” 部分を逆にしただけです。 10秒で完成ですね。
※ブログ管理者あしおの判断で高値・安値ではなく、始値・終値で判定しています
プログラムコードを簡単に説明
赤三兵と説明はほとんど同じです。
直近のローソク足が3本とも陰線であることを判定しているのは、前半部分
Open[1] > Close[1] and Open[2] > Close[2] and Open > Close
Openは始値です。 Openの後の[ ]内の数字は、今の足を基準に一つ前の足を示します。
(例)
Open[1] < Close[1]
これは 一つ前の足の 終値よりも始値方が大きい(ローソク足が陰線) と言う意味です。
and で繋いでいるので 「すべての条件が揃ったとき」の条件設定となります。
後半部分は始値および終値が切り下げている条件を判定しています。
Open[1] > Open and Open[2] > Open[1] and Close[1] > Close and Close[2] > Close[1]
前半部分から後半部分まで、すべて ”and” で繋いでいるので
意味は 「直近のローソク足3本が陰線で、始値および終値が切り下げている」の条件設定となります。
IF ~ THEN の意味は
もし、黒三兵の条件「直近のローソク足3本が陰線で、始値および終値が切り下げている」が揃っていたら Then の後のプログラムを実行してね。
だったので、黒三兵が出現したら
Plot1(close,”黒三兵出現”);
close は ローソク足の終わりで、””赤三兵出現”の印をつけてね。 となります。
トレードステーションのレーダースクリーンで黒三兵が出現している銘柄を探します
レーダースクリーンを起動し、今回は日足を想定しているので、足種を日足に設定します。
次に作成した黒三兵出現分析テクニックをレーダースクリーンに挿入です。
レーダースクリーン上にマウスポインターを移動し 右クリック 分析テクニックを挿入
任意の名前で作成した分析テクニックを選択し、ウインドウ中央の 「追加」ボタンを押します。
必要であれば、レーダースクリーンのどの位置に挿入するか 「上へ移動」「下へ移動」ボタンで調整します。
ボタンは上下ですが、レーダースクリーン上では 上が列の右 下が列の左 に表示されます。
ちなみに、私は名前を「#20170726黒三兵出現」としました。
先頭に # を付けたのはトレードステーションに標準で搭載されている分析テクニックに埋もれて見つからないことがあるので、#を付けて上位に上位に表示されるようにしています。
その後の数字 20170726 は作成した年月日を示しています。
下の図は黒三兵出現でソートさせた結果です。
これはトレードステーションならではの機能ではないでしょうか。 あっという間に抽出完了です。
※2018年9月24日追記
黒三兵が正確に判断されない場合は次の設定を試してください。
Easy Languageエディターの上で 右クリック
プロパティ をクリックし 「累積計算のため追加データーをロード」 に チェック を入れます。
ロードする追加バー に 10 を入力して OK ボタンを押してください。
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チャートを確認
これもトレードステーションの優れたところです。
レーダースクリーンとチャートをシンボルリンクしておけば、レーダースクリーンの銘柄コードをクリックするだけで、どんどんチャートに表示される銘柄も変わってゆきます。
9202 ANA
3861王子ホールディングス
※この記事は、主にブログ管理者の主観に基づく記事であり、特定の銘柄の売買を推奨・投資の勧誘を目的としたものではありません。最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。