Microsoft社が無料で公開しているPowerBIを株価分析に活用してみました。

プログラムコードは1行も書かずに、マウスのドラッグ&ドロップだけでここまで出来るとは!!

驚きです。

 

Power BIを起動して、株価分析を行うまでの手順を解説します。

手順が長いように感じるかも知れませんが、1度設定してしまえばデーターの更新から再計算までワンクリックで完了する事が可能です。

 

最新データーは、Twitterで定期配信しています。

 

 

Power BIを起動

 

Power BIを起動させましょう。

起動させると次のような画面が表示されます。

 

中央に表示されている、 はじめに をクリックします。

PowerBIのライセンスは購入しなくても使えます。

 

メールアドレスの入力を求められますが、キャンセルでOK。

 

株価データーの取得

 

分析に使用する株価データーを取得します。

 

個人的に、PowerBIを使用して1番凄いと感心したのは、インターネット上のWebサイト・Excel・CSV・SQL Serverなどの様々なデーターソースから簡単にデーターが取得できるところです。

 

もちろんご自分のパソコンに保存している株価データーを取り込む事ができます。

 

今回はWebページの株価データーを取得してみましょう。

 

◇株価指数取得先

investing.comさんのページからダウンロードします。

https://jp.investing.com/indices/major-indices

※こちらのサイトは、情報が見やすく整理されているので、ホームページを覗いてみてください。オススメです。

ちなみに、investing.comさんと当ブログ管理者と利害関係は一切ありません。

 

データーを所得 をクリック。

 

新しいウインドウが開いたら、

その他-Web-接続 の順にクリックしてください。

 

開いたウインドウに、先ほどのinvesting.comさんのアドレスを貼り付けてOKボタンを押します。

 

すると、ナビゲーターウインドウが開きます。

テーブル1をクリックしてみてください。

なんと、Webページから株価データーが取得されていることがわかります。

 

「なんて便利な世の中になったんだぁ」と感動しているは私だけではないはず!

そうですよね? そうだと言ってください(^_^;)

 

ここで、驚いてはいけません。

テーブル8をクリックしてください。

 

データーの中身をPowerBIが判断して、要素別に列を分割してくれています。

上のテーブル1を選択した画像と比較してください。

1番左の指数列が分割されています。

その他の列も、良い感じに分割されているようです。

 

テーブル8の、左のチェックボックスにチェックを入れて、データーの変換ボタンを押します。

 

Power Queryエディターウインドウが開きます。

クエリ名称をダブルクリックして編集モードにしてから、テーブル名を変更します。

(変更しなくても動きますが、後から分かりやすいように変更します)

 

下の例では「世界の株価指数データ」に変更しています。

 

閉じて適用ボタンをクリックします。

 

何も表示されていないレポートウインドウが開きますので、

ウインドウ左の枠に表示されている、データーアイコンをクリック。

 

取得したデーターが表示されているはずです。

1番左の列をクリックすると、列名が変更できるようになります。

わかりやすい列名に変更しましょう。

 

列名を変更したら、1番右側の列は使用しないので、列上で右クリックして削除します。

 

 

Power BIが自動的に取引所の名称を自動で分割してくれています。

Power BIは賢いので、このまま地図に反映させても大体は自動的に都市名を判断してくれます。

しかし、一部誤って判断されることもあるので、正確な国名コードとヒモ付けする作業を追加で行います。

 

国名コードの取得と株価データーとのヒモ付け

 

正確に世界地図上にプロットさせるために、国名コードを取得します。

 

◇国名コード取得先

こちら↓↓のサイトさんから取得します。

https://www.benricho.org/translate/countrycode.html

あえてスクレイピングはしません。

ページをコピーしてExcelに貼り付けて編集しました。

 

取得した株価指数データーには,同国の指数データーが複数含まれていますので、E列に同国優先度として番号を振りました。

 

ここからは、重要ポインとになりますので、ご注意ください。

F列に「共通指数名称」という列を作りました。

 

ここに登録する名称は、

◇株価指数取得先 investing.comさんのページからダウンロードしたテーブルの「共通指数名称」と同一であることが重要です。

(後で説明するテーブルの関連付けに影響します。)

 

株価指数取得先 investing.comさんのページからダウンロードしたテーブルの「共通指数名称」と同一にしてください。

 

ここまで完了したら、

ファイルをCSV形式で保存してください。

※ここでExcel形式で保存しても、読み取り時にExcelを指定すれば問題ありません。

 

私の環境ではこの↓↓フォルダに保存しました。

C:\Users\ashio\PythonLearning\世界の株価をひと目で把握

 

株価データーとのヒモ付け

 

国名コードのデーターと株価指数データーをヒモ付けします。

 

データーを取得ボタンを押します。

 

データーを取得ウインドウが開きますので、すべて-テキスト/CSVを選んで、接続ボタンを押します。

 

先ほど作成した、国名コードのファイルを選択して開くボタンを押します。

 

確認ウインドウが表示されますので、「データーの変換ボタン」を押します。

 

データーに問題はなさそうなので、「閉じて適応」ボタンを押します。

 

メインウインドウに戻るので、画面左枠のモデルボタンをクリックしてください。

 

すると,取得した2つのデーター「世界の株価指数データ」と「PBI世界の株価指数と国名コード」が表示されているのが分かります。

2つのデーターを結ぶ線の上にマウスポインターを移動させると共通のデーターが含まれる「共通指数名称」がグレーアウトされます。

リレーショナルデーターベースを触ったことがある方にはおなじみでしょう。

関連付けされた状態ということが表されています。

 

この時点で頭が混乱されている人も多いと思います。

 

大丈夫です。

 

後もう少しで作業が完了します。

完成した姿をみれば後から理解出来るはずです。

 

最後の仕上げに進みましょう。

 

世界地図に株価データーを表示させる

 

やっとたどり着きました。

世界地図に株価データーを表示させましょう。

 

メインウインドウの左枠のレポートボタンをクリックしてから、可視化フィールドのArcGIS Maps for PowerBIアイコンを画面中央付近にドラッグします。

(ドラッグしても変化がない場合は、画面中央部分を1度クリックしてから、ArcGIS Maps for PowerBIアイコンをクリックしてみてください。)

 

下のウインドウが出たら、ウインドウ内の文章を良く読んでください。

「データーをEsriと共有し、・・・・データーを使用します。」

 

個人データーを扱う場合は注意が必要ですね。

 

今回は公開されているデーターだけを使用していますのでOKボタンを押します。

 

フィールドの、国名コードのチェックボックスにチェック。

そして、変動率のチェックボックスにチェックを入れると、世界地図に円形のチャートが表示されます。

 

地図上でマウスホイールを回転させると、地図がズームアップされ国名や国境線も表示されます。

画面左上のアイコンをクリックすると新たにメニューが表示され、様々な設定を行うことが出来ます。

 

数値(変動率)の補正

 

作成したチャートには変動率の大小で、円の大きさが異なるように表示されています。

 

ただし、変動率は小数点以下なので、大小の差異がチャートで見分けがつきません。

値を100倍にしてパーセント表記に変更しましょう。

 

 

新しい列ボタンをクリックして、列を追加します。

 

エクセルのように計算式を入力する事が出来ます。

次のように入力してエンターキーを押してください。

「変動率」列の値が100倍され「変動率%」の列に表示されています。

 

新しく作成した変動率%にチェックを入れてチャートを確認しましょう。

円の大きさに差が出ました。

 

同一国優先度が1の株価指数のみ表示させるフィルターを掛けたり、その他のパラメーターを変更しました。

 

最後にファイルメニューから、名前を付けて保存するのを忘れないでください。

 

まとめ

 

Power BIを使用する事で、これまではプログラミングが出来る人で無ければ難しかった分析を手軽に行うことが出来るようになりました。

 

最初に使い始めるまでの設定は、少々面倒に感じるかも知れません。

ただ、1度設定してしまえば,データー更新はボタンのワンクリックで完了します。

 

地図にチャートをプロットする方法は他にもあります。

Power BIは直感的に操作する事が出来るので、いろいろ試してみましょう。

 

お疲れ様でした。