日経平均株価の乱高下にヒヤヒヤしていますか?
私は心穏やかに、株式投資(トレード)を楽しむことが出来ています。 その理由は?
株のチャートに水平線を引くだけで、あなたのトレードセンスがアップするとしたら?
マネックス証券の高機能トレードツール「トレードステーション」で水平線を引く方法も紹介します。
あなたは、どんなチャートを見ていますか?
下のチャートは、日経平均株価の5分足チャートです。
(表示しているのは、2018年11月16日のチャート)
ワオ! どうすればいいんだー! って感じになりますよね。
私はデイトレードをしている時も、必ず日足チャートを見ています。
でも、上の日足チャートをみても、どのように仕掛けたら良いか判断がつきません。
チャートの表示範囲を拡大します。 下のチャートは
2017年7月14日~2018年11月16日までのチャートです。
上のチャートを見て、何かを感じましたか?
株価の方向性や、規則性を感じられた人はトレードセンスがある方だと思います。
チャートに水平線を引く
チャートに水平線を2本引いてみました。
23,000円と21,000円に水平線を引きました。
なんとなく、価格のレンジ(幅)が見えてきました。
次に、23,000円と21,000円の中間の価格である、22,000円にも水平線を引きます。
2017年10月13日から、大まかに21,000円ー23,000円のレンジで価格が推移しているように見えます。(一部飛び抜けている部分がありますが・・・)
もう少し水平線を追加しましょう。
オレンジライン:1996年6月28日の高値 私が 真のバブル崩壊後の高値と感じている価格。22750円(2017年11月30日に更新された)
イエローライン:1994年5月31日の高値 バブル崩壊以降意識されてきたレジスタンスライン(上値抵抗線)。21049円(2017年10月31日に突破された)
ブルーライン:2018年3月にPER12倍の水準まで下落した。 いまのPER12倍の水準に換算すると 20,800円。
このブログをいつも見て頂いている方には、おなじみのライン(平行線)ですね。
平行線がゴチャゴチャして分かりにくいので、上の オレンジライン イエローライン ブルーライン だけを表示させ、チャートも月足で表示させます。
ついでに、もう一本だけ平行線を追加しましょう。
スカイブルーライン:1991年7月31日の高値 バブル崩壊後の高値2(オレンジラインの次の高値)と感じている価格。 24,322円 (2018年10月31日に突破された)
このブログで繰り返し述べてきたのは「株価はより長期の値動きを見る事が大切」です。
長期の値動きを見る事により、「見えるもの」が異なってくるはずです。
日足チャートに戻りましょう。
5分足⇒日足⇒月足 と順にチャートを見て、 日足に戻りました。
どうでしょうか。
平行線を引く前と引いた後では、株価の見え方が変わりませんか?
水平線を引く前には、株価の行方に恐怖を抱いていた方も、いると思います。
トレードで一番重要なのは、「正確な予測」ではありません。
重要なのは、平常心を保つことです。
株価は、泣いても、叫んでも、神頼みしても、自分の思うようには進んでくれません。
チャートに水平線を引くことで、少しでも心に平穏が訪れたのなら、あなたのトレードセンスはアップしているはずです。
株価は過去の値動きに縛られる
私はよりシンプルな方法で、株価を分析するように心がけています。
もっとも重要視しているのが、株価の 「4本値(始値・終値・高値・安値)」 と 「出来高」 です。
株は売り買いする人が居なければ、値段がつきません。
チャートに現れているのは、実際に誰かが大切なお金で株を買った現実なのです。
バブル期に株を買って、含み損を抱えたまま超長期で保有している人も居るでしょう。
ある時期の最高値付近で株を買って、すぐに株価が下落して20年塩付けしていた人になったつもりで、想像してみましょう。
やっと購入時の株価に到達した時に、「よし!まだまだ上がるぞ!」と思ってホールドし続けるでしょうか?
それもと、「やっと評価損がなくなったから、株価が下がらないうちに手仕舞いしてしまおう」このように思うでしょうか?
私だったら、後者の「手仕舞いしてしまおう」を選択するでしょう。 おそらく他の多くの人も同じように考えるのではないでしょうか。
だから、過去の高値付近で株価の上昇が頭打ちになることが多いのです。
長期的に見た場合、信用売りには期限があるため、安値よりも高値の方が影響が残りやすいと考えています。
チャートに平行線を引く
私は株価分析に、マネックス証券の高機能トレードツール「トレードステーション」を使用しています。
トレードステーションで、チャートに平行線を引く方法は、大きく分けて2つあります。
ひとつは、「ドローイング」機能を使用した方法。
もう一つは、Easy Languageを使用した方法です。
ドローイングで水平線を描画
メニューの ドローイング ー 水平ライン を選択し、
チャート上でマウスの左ボタンを押し続けると、次のように水平ラインとその価格レベルが表示されます。
その位置で良ければ、マウスの左ボタンを放します。
水平線が描画されます。
水平線の色や、位置(価格)を変更しましょう。
チャートの水平線の上にマウスポインターを置き、 右クリック ー 水平ラインを設定 を選択します。
「スタイル」タブを選んで、 色やスタイルそして線の太さなどを変更します。
「データ」タブから、水平線の位置(価格)を設定することが出来ます。
水平線の設定を変更しました。
Easy Languageで水平線を描画
トレードステーションは専用のプログラム言語「Easy Language」を使用する事によって、様々なカスタマイズをする事が出来ます。
プログラムなんて難しそうだ。
そう思いますよね。
水平線を引くプログラムコードはたった1行です。
水平線を引くプログラムは1行でOK
plot1(23000);
この1行だけで、下の水平線が描画されます。
水平線に色を付ける
◇プログラムコード
Plot1( 23000 ,”切りの良い価格ライン”,LightGray);
◇プログラムコード1の意味
Plot1 : チャートに描画する命令
23000 , : 水平線を引く価格
“切りの良い価格ライン”, : 水平線の名前
LightGray : 水平線の色(ライトグレー)
水平線の太さを変える
◇プログラムコード
Plot2( 20800 ,”PER12倍”,Blue, Default, 3);
◇プログラムコードの意味
20800 , : 水平線を引く価格
“PER12倍”, : 水平線の名前
Blue, : 水平線のいろ(ブルー)
Default, : 現時点では何の効果もありません。ただし次の太さを変えるパラメータを指定する為に記述する必要があります。
3 : 太さを指定
EasyLanguage 幅と対応数値
0~6 の数値を使用して、EasyLanguage でプロットの幅を指定できます。0 は幅が最も細く、6 が最も太くなります。さらに、-1 を使用して、分析テクニックに、[設定] ダイアログボックスの [プロパティ] タブで指定された幅を使用するように指定できます。
出所:Easy Language開発環境 ヘルプ
ここからは、Easy Languageの予備知識がある方向けになります。
Easy Languageについてはこちらの記事を参考にしてください。
EasyLanguage開発環境(エディタ)にコードを書き込みます
※EasyLanguage開発環境を起動させる方法は、この連載1のページ中頃をご覧ください。
ファイル名は #20181118サポレジ平行線 という名前で新規にインジケータを作成します。
Easy Language開発環境を開き、 ファイル ー 新規作成 ー インジケーター で新規インジケーターを作成します。
エディターの準備が出来たら、下のプログラムコードを打ち込んでください。
(コードをコピーして貼り付けてもOK)
プログラムコードの中身はこちら===
Plot1( 23000 ,”切りの良い価格ライン”,LightGray);
// オレンジのRGB番号 39423
Plot2( 22750 ,”バブル崩壊以降の高値(2017年11月30日突破された)ライン”,39423, Default, 3);
Plot3( 22500 ,”切りの良い価格ライン”,LightGray);
Plot4( 22000 ,”切りの良い価格ライン”,Magenta);
Plot5( 21500 ,”切りの良い価格ライン”,LightGray);
Plot6( 21049 ,”バブル崩壊以降のレジスタンスライン(2017年10月31日突破された)ライン”,Yellow, Default, 3);
Plot7( 21000 ,”切りの良い価格ライン”,LightGray);
Plot8( 20800 ,”PER12倍”,Blue, Default, 3);
//スカイブルーのRGB番号 16763904
Plot9( 24322 ,”バブル崩壊以降の高値2″,16763904, Default, 3);
プログラムコードここまで===
※プログラムをEasy Languageエディターに貼り付けた際、 ” (ダブルクォーテーション) が上手く張り付かない場合があります。(プログラムのチエックでエラーが出る)
エラーが出たら、お手数ですが手打ちで ”(ダブルクォーテーション)を登録し直してください。
貼り付けまたは、書き込みが終わったら、プログラムコードに間違いが無いか、チエックするボタンを押して確認します。(いつものやつですね)
0エラー、0警告ならOK。
誤りがあれば修正し、チエックするボタンを再度押します。
チャートにインジケーターを適応させる
チャート上で右クリックし、 分析テクニックを挿入
今回作成した #20181118サポレジ平行線 を選択して OKボタンを押します。
チャートに平行線が表示されました。
まとめ
この記事ではチャートに「平行線を引く」と強調していますが、一般的には「トレンドライン」と呼ばれるものです。
私は、チャード上に任意に斜めの線を引いて「トレンド」を見る事はほとんどしません。
それで、株価の予測は困難だと思っているからです。(個人的な感想です)
「分析はシンプルであるべき」
平行線は、過去の事実(過去の株価)と現在の事実(現在の株価)を比較しています。
過去を少しでも知っていれば、目の前の事実に動揺することも少なくなるはずです。
トレードで一番重要なのは、「正確な予測」ではありません。
重要なのは、平常心を保つことです。
さぁ、明日も良い日になりますように。
この記事を書いた人
ゆたかドットらいふ編集部
あしおゆたか
投資歴20年の個人投資家
机上の理論ではなく、実体験に基づいた記事作りをモットーにしています。
スポーツクラブに毎週2日~3日通い、サウナ後の暴飲暴食が趣味。
◇主な投資対象
日本株式
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