株式投資にも慣れてきて、そろそろおしきせのトレードツールじゃ物足りなくなっていませんか?
私も初心者の頃、真っ先に思い立つのが、「エクセルで株価の分析をしたい!」でした。
私が株式投資を始めた20年前は、過去の株価データーは買うものでした。
しかもCD1枚で数万円。
時代は変わって今では、証券会社のトレードツールから無料でダウンロード出来るようになりました。
数あるトレードツールの中でも私のイチオシなのは、マネックス証券のトレードステーションです。
今回の分析に使う日経平均株価の日足データー27年分も、トレードステーションから取得しました。
この記事は連載なので、前の記事をご覧いただいてからこの記事に戻って頂いた方がより理解が早いと思います。
前の記事はこちら、
おさらい
前の記事でやったことのおさらいです。
◇日経平均株価が1000円を超える下落は特別なことなのか?
過去の日経平均株価を見てみました。
日経平均株価のダウンロードは、トレードステーションのデータウインドウから実施しました。
◇過去の日経平均株価をエクセルに取り込む
取り込んだデータを加工して、日経平均株価の暴落・暴騰の回数を調べました。
◇日経平均株価の曜日によるクセを分析
曜日を扱う関数を登録して、ピボットテーブルを使って集計しました。
気づいたこと
- すべての曜日で上昇よりも、下落の方が多い
- 上昇と下落の差がもっとも大きいのは月曜日、次に多いのは金曜日
- 回数だけでなく、金額も調べたい
- その他
投資アイデアを考えてみましょう。
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ひたすら売り戦略
- すべての曜日で上昇よりも、下落の方が多い
それならば、信用売りで利益が出ないか?
戦略には名前があった方が便利です。
ひたすら売り戦略と名づけましょう。
このひたすら売り戦略は、
- 始値で信用売り
- 終値で手仕舞い
たったこれだけです。
早速、利益が出るのかエクセルで分析してみましょう。
エクセルで分析
日経平均株価を取得したエクセルを開きます。
L2セルに ひたすら売り戦略 と 入力します。
I列には、1日毎の 終値から始値 を引いた値が入っています。
これは1日の値動きが上昇していれば、プラスの値。
下降していれば、マイナスの値になります。
ひたすら売り戦略は、始値よりも終値の方が安ければ利益になります。
なので、 -1 をかけて プラスマイナスを逆にしています。
(始値から終値を引いても同じ結果になります)
データーの入っている、一番上のL2セルに =I2*(-1) と入力してください。
データーの入っている、2番上のL2セルに =L2+I3*(-1) と入力して下さい。
=L2+I3*(-1)
これは 前日の損益 L2 に 当日の損益 I3*(-1) を加えて、損益の通算を算出しています。
L2 に入力した式を最終行までコピーしてください。
これで一番下の行に、損益の通算が表示されているはずです。
さて、結果は?
セルの書式設定を通貨に変えます。
じゃーん! 37,794円 の利益です。 素晴らしい。
この金額は、日経平均株価そのものを売買したときの損益です。
最初の投資金額は 1991年1月4日の始値 23827円です。
少し余裕をみて
「資金3万円投資したら、27年後に 37,794円 の利益が出た」
これが結果です。
手放しで喜んでよいでしょうか?
損益をよく見る
投資資産が倍になりました。
喜んで良いのでしょうか?
グラフにしてみましょう。
おおーっ。 右肩上がりです。
これは27年間のグラフなので、期間を 2016年1月4日からに変更してみます。
だいぶ見え方が変わりました。
最近の大きな下落で、損益が持ち直しつつある状況ですね。
損益グラフを見る場合は、表示する範囲にも注意がひつようですね。
この続きはこちらからどうぞ。
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