株価のサポートライン(下値支持抵抗線)をご存じでしょうか。
その名の通り、株価を支える価格レベルの事を言います。
逆に、株価のレジスタンスライン(上値抵抗線)は、株価の上昇を抑えるかのように見える価格レベルを言います。
株価の動きにストップをかける「壁」のような存在ですが、その壁を突破すると勢いよく値が動くことも多く、株式投資をする上で多くの投資家が意識しています。
例をいくつかあげれば、
年初来「高値」や「安値」。 多くの出来高のあった価格帯。
デイトレードなら、前日の価格(始値、高値、安値、終値)、 VWAP等。
数え切れない程のサポートライン、レジスタンスラインがあります。
その中でも私がよく利用しているのが、次に紹介する「サポートライン、レジスタンスライン」です。
「サポートライン、レジスタンスライン」
よく利用する 「サポートライン、レジスタンスライン」 は、
ウイリアム・グリーンスパン というデイトレーダが開発した指標です。
この指標は、私をトレードの道に導いてくれた書籍「デイトレード大学」に掲載されていたものです。
「デイトレード大学」
著者:岡本次郎
発行:パンローリング
前日の「高値」「安値」「終値」から、導き出すシンプルなものですが、強力に機能すると感じています。
計算式はこちら。
P = ( H + L + C ) / 3;
R1 = 2 * P – L;
S1 = 2 * P – H;
R2 = ( P – S1 ) + R1;
S2 = P – ( R1 – S1 );
P:ピボットポイント
R1:レジスタンスレベル1
S1:サポートレベル1
R2:レジスタンスレベル2
S2:サポートレベル2
チャート
トレードステーションのチャートに適応しました。(日経平均株価 日足)
ほとんどのローソク足がサポートライン・レジスタンスラインの中に収まっていますが、そのラインを終値が突き抜けると、その後の値動きに変化が見られます。
サポートライン、レジスタンスライン を 自作する
EasyLanguage開発環境(エディタ)にコードを書き込みます
EasyLanguage開発環境を起動させる方法は、この連載1のページ中頃をご覧ください。
ファイル名に お好きな名前を付けて 新規にインジケータを作成します。
Easy Language開発環境を開き、 ファイル ー 新規作成 ー インジケーター で新規インジケーターを作成します。
エディターの準備が出来たら、下のプログラムコードを打ち込んでください。
(コードをコピーして貼り付けてもOK)
プログラムコードの中身はこちら===
Vars:P(0),R1(0),R2(0),S1(0),S2(0);
//サポート アンド レジスタンス 算出
P = ( H[1] + L[1] + C[1] ) / 3;
R1 = 2 * P – L[1];
S1 = 2 * P – H[1];
R2 = ( P – S1 ) + R1;
S2 = P – ( R1 – S1 );
//サポート アンド レジスタンス 描画
Plot1( R1 ,”レジスタンス1”);
Plot2( S1 ,”サポート1”);
Plot3( R2 ,”レジスタンス2″);
Plot4( S2 ,”サポート2″);
//月初来高値の取得およびプロット
Plot10(HighM(0),”月初来高値”);
//月初来安値の取得およびプロット
Plot11(LowM(0),”月初来安値”);
プログラムコードここまで===
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貼り付けまたは、書き込みが終わったら、プログラムコードに間違いが無いか、チエックするボタンを押して確認します。(いつものやつですね)
0エラー、0警告ならOK。
誤りがあれば修正し、チエックするボタンを再度押します。
プログラムコードの意味
Vars:P(0),R1(0),R2(0),S1(0),S2(0);
変数宣言文で初期値を指定して宣言しています。
変数名が P 初期値は 0 です。
変数名が R1 初期値は 0 です。
変数名が R2 初期値は 0 です。
変数名が S1 初期値は 0 です。
変数名が S2 初期値は 0 です。
P = ( H[1] + L[1] + C[1] ・・・・・・・
この4行のプログラムコードでサポート・レジスタンスを算出しています。
P = ( H[1] + L[1] + C[1] ) / 3;
R1 = 2 * P – L[1];
S1 = 2 * P – H[1];
R2 = ( P – S1 ) + R1;
S2 = P – ( R1 – S1 );
== この上までの4行でサポート・レジスタンスを算出します。
◇説明
P:ピボットポイント
R1:レジスタンスレベル1
S1:サポートレベル1
R2:レジスタンスレベル2
S2:サポートレベル2
・H[1] :一つ前のローソク足の高値
Highの省略形。[]内の数字はいくつ前のローソク足を対象とするか。
・L[1] :一つ前のローソク足の安値
Lowの省略形。[]内の数字はいくつ前のローソク足を対象とするか。
・C[1] :一つ前のローソク足の終値
Closeの省略形。[]内の数字はいくつ前のローソク足を対象とするか。
Plot○△(・・・・・・
Plot文を使いチャートに描画させるプログラムコードです。
Plot1( R1 ,”レジスタンス1”);
Plot2( S1 ,”サポート1”);
Plot3( R2 ,”レジスタンス2″);
Plot4( S2 ,”サポート2″);
おまけで月初来高値・安値をチャートに描画させます。
HighM:月の高値を取得できます
LowM:月の安値を取得できます
//月初来高値の取得およびプロット
Plot10(HighM(0),”月初来高値”);
//月初来安値の取得およびプロット
Plot11(LowM(0),”月初来安値”);
チャートにインジケーターを適応させる
チャート上で右クリックし、 分析テクニックを挿入
今回作成した プログラム名 を選択して OKボタンを押します。
サポートライン、レジスタンスライン、月初来高値、安値がチャートに表示されています。
まとめ
株式投資をする上で、気にとめておきたい「サポートライン、レジスタンスライン」のお話でした。
今回のように、自動で算出する以外にも、手入力登録した数値(サポートライン、レジスタンスライン)をチャートに表示させる方法もあります。
近いうちに紹介します
お疲れ様でした。
この記事を書いた人
ゆたかドットらいふ編集部
あしおゆたか
投資歴20年の個人投資家
机上の理論ではなく、実体験に基づいた記事作りをモットーにしています。
スポーツクラブに毎週2日~3日通い、サウナ後の暴飲暴食が趣味。
◇主な投資対象
日本株式
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