株式投資をするうえで、現在最強のトレードツールは マネックス証券の トレードステーション です。(個人評価)
その、トレードステーションを自由自在に操るには、イージーランゲージ[EasyLanguage]の知識が必要です。
イージーランゲージ[EasyLanguage]?
※すぐに実習(解説)記事に進みたい方は、このページ最初の 目次 3.<実習…> をクリックしてください。
イージーランゲージ[EasyLanguage]はプログラム言語
プログラム言語!? 「そんなの出来るはずない」 「聞いただけで鳥肌が立つ」と思う方が大半ですよね。
EasyLanguageとは?
トレードステーション上のほぼ全てのアクションは、EasyLanguageという独自の言語で構成されます。”Easy”と名付けられている通り、初歩的な英文で記述される非常にシンプルなプログラム言語になります。
例えば、移動平均線がゴールデンクロスした場合に買い注文を出すプログラムは、以下の一文で済むほどシンプルです。
”If FastAvg crosses over SlowAvg then Buy next bar at market ”
出所:https://info.monex.co.jp/tradestation/features/other/ マネックス証券の機能紹介ページ
簡単なんです。だって”Easy”って名前だから。。。。
イージーランゲージ[EasyLanguage]を学ぶには
簡単と言っても、EasyLanguageはプログラム言語です。
しっかり学びたい方におすすめなのが、マネックス証券の公開しているマニュアル
EasyLanguage ホームスタディコース(ガイドブック) です。
https://info.monex.co.jp/tradestation-support/manual.html#01; こちらのページでもらえます。
このブログでは、「EasyLanguage ホームスタディコース」の演習問題を実際に操作しながら解いてゆく、過程を紹介したいと思います。
今回は if…Then…Else文とNoPlot文を学びます。
if…then文が理解できれば、プログラムは書けます。
この連載の中でも、何度か言ってきました。
if…Then文の学習もいよいよ3回目ですが、基本形のif…Then文だけでも、
プロクラムは書けるんです。
ただし、If…thenブロック文やif…Then…Else文を使うと、プログラムがシンプルになります。
プログラムを覚えはじめの頃は、分かっている範囲の知識でプログラムコードをドンドン書いてみる事をオススメします。
自分で考えたプログラムコードが動いてくれるだけで嬉しくなりますし、間違いもエディターが指摘してくれます。
ぜひ、このブログ記事を読んだ後に、ご自分でコードをタイプしてプログラムを作ってみてください。
プログラムもスポーツと同じで、練習すればするだけ上達します。
自分でプログラムを書くようになると、後からプログラムコードを修正したくなることもあります。
その時に重要になってくるのが、「シンプルなプログラムコードを書く」なんです。
もう一段レベルアップのために、 if…Then…Else文 を学びましょう。
if…Then文の過去の記事はこちらです。
1回目:if…Then文
関係演算子と if…then文を使う。 トレードステーションとイージーランゲージ[EasyLanguage]を学んで、株式投資で差をつける。13
2回目:if…Thenブロック文
EasyLanguageで If…thenブロック分をつかう。 トレードステーションとイージーランゲージ[EasyLanguage]を学んで、株式投資で差をつける。16
if…Then…Else文
OOOの時△△△して、OOOじゃないときXXXする
if
then
以上です。
前置きが長かった割に、たったこれだけ?
そうなんです。
if…Then…Else文とNoPlot文
ショウミーを書くとき、If…then…else 文と NoPlot 文の組み合わせは頻繁に使用されます。
足が形成される間に真偽式が真になったが、その後足の終わりにかけて真偽式 が偽に変わった場合に、
描画を消すことができます。If Close > Close[1] then
Plot1( Low, “上昇”)
else
NoPlot(1);
出所:Easy Languageホームスタディコース P70
OOOの時△△△して、OOOじゃないときXXXする
If Close > Close[1] then
Plot1( Low, “上昇”)
else
NoPlot(1);
プログラムコードの意味
If Close > Close[1] then
Closeは終値です。
Close[1]は1足前の終値なので、
「今の足の終値が一つ前の足の終値より大きいとき」 となります。
Plot1( Low, “上昇”)
ショウミーを描画します
else
Close > Close[1] じゃないとき
NoPlot(1);
ショウミーを削除します
(1)はPlot1を表しています。
このプログラムでは、「今の足の終値が一つ前の足の終値より大きいとき」
ショウミーを描画します。
ただし、足の終わりまでに現在の足の終値が 1足前の終値より安くなれば、
ショウミ ーの描画は NoPlot 文によって削除されます。
注釈: NoPlot 文は足が確定するまで、真偽式の評価に応じて描画物の削除を行 いますが、
足が確定した後、つまり過去の足に対しては削除の動作を行うことはできません。
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If…then ブロック文を If…then…else 文に応用する
まず、If…then ブロック文を復習しておきましょう。
If…then ブロック文
命令を複数出すことが出来ます。
if
then
end;
If…then文と If…then ブロック文
の違いは、thenの後に
文の最後に end
If…then ブロック文と If…then…else 文
このように組み合わせて使うことが出来ます。
if
then
end
else begin
end;
注釈: “if”文は 2番目の“end”で終わります。
最初の“end”の後にセミコロンを付ける必要 はありません。
出所:Easy Languageホームスタディコース P70
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チャレンジ問題 4: *19 弱気の終値
◇学習の目的
If…then…else ブロック文と NoPlot 文を使用してショウミーを描画する。
終値が値幅の 3分の1 より安いとき、ショウミーを描画する。
足が確定するまえに条件が偽になった場合に NoPlot 文でショウミーを削除する。
条件を満たしたときにアラートを通知する命令も書く。
さぁ、やってみましょう。
EasyLanguage開発環境(エディタ)にコードを書き込みます
※EasyLanguage開発環境を起動させる方法は、この連載1のページ中頃をご覧ください。
#4 Challenge という名前で新規にショウミーを作成します。
Easy Language開発環境を開き、 ファイル ー 新規作成 ー ショウミー で新規ショウミーを作成します。
ファイル名は #4 Challenge
テンプレートを選択(T)欄は(None)です。
エディターの準備が出来たら、下のプログラムコードを打ち込んでください。
(コードをコピーして貼り付けてもOK)
プログラムコードの中身はこちら===
Input:RangePortion(3);
If Close < Low + (Range / RangePortion) then begin
Plot1(High, “弱気終値”);
alert;
end
else
NOPLOT(1);
プログラムコードここまで===
貼り付けまたは、書き込みが終わったら、プログラムコードに間違いが無いか、チエックするボタンを押して確認します。(いつものやつですね)
0エラー、0警告ならOK。
誤りがあれば修正し、チエックするボタンを再度押します。
プログラムコードの意味
Input:RangePortion(3);
インプット宣言文で初期値を指定して宣言しています。
インプット名が RangePortion 初期値は 3 です。
値幅の3分の1を計算するときに使います。
If Close < Low + (Range / RangePortion) then begin
終値が 値幅の3分の1 より 安い とき
Plot1(High, “弱気終値”);
ショウミーを描画します。
alert;
アラートを出します。
NOPLOT(1);
ショウミーを削除します。
(1)は Plot1 を指定しています。
チャートに表示させる
チャート上で右クリックし、 分析テクニックを挿入
今回作成した #4 Challenge を選択して OKボタンを押します。
出所:Easy Languageホームスタディコース P144
以上です。
お疲れ様でした。
動画で解説
この続きはこちらです。
ペイントバーでローソク足に色をつける。 トレードステーションとイージーランゲージ[EasyLanguage]を学んで、株式投資で差をつける。19
この記事を書いた人
ゆたかドットらいふ編集部
あしおゆたか
投資歴20年の個人投資家
机上の理論ではなく、実体験に基づいた記事作りをモットーにしています。
スポーツクラブに毎週2日~3日通い、サウナ後の暴飲暴食が趣味。
◇主な投資対象
日本株式
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